明師行/迷師徨】「受け身」の概念説明用に球体を作ってみました。

このところ「武術/武道/格闘技」のKPIについて考察したりしているのですが、なにはともあれ、「武術の本質は”護身”」だな、と。
さらには、一番有効かつ多用する技術は「受け身」だろう、と。

と、いうわけで、畳が引ける場所では、受け身を指導しているのですが、40代/60代で初めて練習するという人もいるので、 概念説明から入っています。
ちょうど、柔らかい針金が引出しの奥から出てきたので、説明用の球体を作ってみました。

1)内家拳の受け身は、(柔道の畳で衝撃を吸収する方法と異なり)「転がる」事が基本
2)その為、身体を球体に保持する
3)体幹(背骨)を内弯し縦の球返を、手を組んで突き出すことで水平面の弯曲辺をつくる。

でも、頭では理解していても、いざ転がってみると、肘や腰を床にぶつけてしまう人が少なくありません。
精神的な恐怖で上手くいっていない人は、できるだけ低い体制から始める事と、3)を意識して貰うことで、割と早くできるようになるようです。

不得手な人を観察して気づいたのが、動き始めるとすぐに弯曲を止めている事でした。
身体が硬い人は、意識が回転に取られると、内弯が解除されちゃうようです。
急がば回れで,普段から内弯のストレッチを心がけるように指導しました。

こんなところでも身体の柔らかさが影響しているのだな。搬腿法、手を抜いてはいけないなと、初心に返った次第です。

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赤:体幹(背骨~頸椎)、青:腕~背中、
緑:(素早く立ち上がるための下腿部)

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