「武術的幸福学」

【工事中/見栄えを実験中です。 2021/3/5】

蔵出し自炊書庫

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晴功雨読の日々】蔵出し自炊書庫2021-03-03:W・H・マクニール 『疫病の世界史』
 読書時にCheckを入れた箇所のうち、シッカリと記憶に留めておこうと思うコトなどを。

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W.H.マクニール 佐々木昭夫訳『疫病と世界史』新潮社:1985/05/25 

はじめに
序 論 
第一章 狩猟者としての人類 
第二章 歴史時代へ
第三章 ユーラシア大陸における疾病常生地としての各文明圏の間の交流
       紀元前五〇〇年から紀元一二〇〇年まで
第四章 モンゴル帝国勃興の影響による疾病バランスの激変
       紀元一二〇〇年から紀元一五〇〇年まで
第五章 大洋を越えての疾病交換
       紀元一五〇〇年から一七〇〇年まで
第六章 紀元一七〇〇年以降の医学と医療組織がもたらした生態的影響
付録 中国における疫病

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◆マクロ寄生とミクロ寄生
文明と病原菌

◆ペスト
 ユーラシア草原地帯の病原体保有動物の近くに住んでいた人びとの間では、ペストは一向に無くならならず~激しさを減じたということも全くなかった。乏しい証拠をかき集めて三度の地球的規模の大流行をでっち上げようという努力は、西ヨーロッパだけのペスト体験を全ユーラシアに投影しようとする誤った試み。
 一二〇〇年と一三九二年の間の中国人口の半減をよく説明し得るものは、~ペストの蔓延。一三六八年の中国からの撤収に象徴されるモンゴル帝国の衰微が、パストゥーンラ・ベスティスが恐らく草原地帯全域に広がったと思われる時期にすぐ続いている。

◆梅毒
 フランペジアは、中世の医師が癩病に分類したと思われる病気である。これはスピロヘータの感染から発病するが、このスピロヘータは梅毒を起こすそれと区別できない。
 梅毒だけはアメリカのインディオから来たと信じる人がまだいるが、これも疑問である。

◆天然痘
 統計学上の分析を重ねた結果、以前の推定値は十倍あるいはそれ以上に引き上げられ、征服直前の原住民の総人口は約一億と計算されている。うち二千五百万から三千万がメキシコの文明中心地の人口とされ、~五十年もたたない一五六八年に、メキシコ中央部の人口は三百万にやせ細っていた。コルテスが上陸したときのほぼ十分の一である。~さらにその後の五十年間にも進行し、一六二〇年には約百六十万という最低値に達した。

◆医学と医療組織
 医学的治療と医療機関が人類の平均寿命と人口増に大幅な変化をもたらすのは、実はようやく一八五〇年以降になってからのこと。
 実は、人痘種痘は、アラビア、~、インドなど広範な地域にわたって、民衆のレベルではすでによく知られ、実行されていた~中国式の方法についての報告は、すでに一七〇〇年ロンドンに達している。
 イギリス人の田舎医者エドワード・ジェンナーがワクチンを発見し、一七九八年その実際の成果を広く世界に向けて公刊。
 天然痘の効果的な予防法の普及はナポレオン戦争の副産物。
 一八八〇年代以降、一連の劇的な勝利が医学者の側に相次いだ。~一九〇〇年には、~初めて都市人口が田舎からの流入人口に依存せずともみずからその数を維持し、増やしてさえゆくことが可能となった

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ず~~~と、『疾病(シッペイ)と世界史』だと思ってた。(^_^;)

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晴功雨読の日々】蔵出し自炊書庫2021-03-05:カール・セーガン『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』

 『コスモス』は衝撃的だったなぁ。
 その為に、まだ殆ど普及していなかったビデオデッキを購入した友人がいたなぁ、と。(^_^;)

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カール・セーガン『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』 新潮社:1997/09/20

はじめに 私の先生たちのこと……4
第一章 いちばん貴重なもの……18
第二章 科学と希望……40
第三章 月の男と火星の顔……56
第四章 宇宙人……74
第五章 欺朧と秘密主義……91
第六章 幻覚……107
第七章 悪霊に愚かれた世界……121
第八章 真の光景と偽の光景の区別について……142
第九章 セラピー……156
第十章 ガレージの竜……173
第十一章 悩みの都市……193
第十二章 “トンデモ話”を見破る技術……203
第十三章 事実にこだわること……233
第十四章 反科学……250
第十五章 ニュートンの眠り……269
第十六章 科学者が罪を知るとき……283
第十七章 懐疑する精神と驚嘆する感性との結婚……294
第十八章 風はほこりをたてる……307
第十九章 くだらない質問というものはない……317
第二十章 火に包まれた家……335
第二十一章 自由への道……350
第二十二章 意味の虜……360
第二十三章 マックスウェルと科学オタク……370
第二十四章 科学と魔女魔術……392
第二十五章 真の愛国者は問いを発する……411
謝辞……425
科学と人類の未来のために〔解説〕池内了……428
訳者あとがき……434

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第十二章 “トンデモ話”を見破る技術
懐疑的思考とは、筋の通った議論を組み立てたり、それを理解したりするための手段である。わけても重要なのは、人を惑わすごまかしを見破ることだ。

●裏づけを取れ。
●議論のまな板にのせろ。
●権威主義に陥るな。
●仮説は複数立てろ。
●身びいきをするな。
●定量化しろ。
●弱点を叩きだせ。
●オッカムのかみそり。
●反証可能性。

「これは知識だ」という主張に出くわしたら、“トンデモ話検出キット”を取り出そう。優秀なキットなら、そうした主張を吟味するときにやるべきことだけでなく、やってはいけないことも教えてくれるはずだ。

〈対人論証〉議論の内容ではなく、論争相手を攻撃すること。
〈権威主義〉
〈「そうじゃないと具合が悪い」式の論証〉
〈無知に訴える〉虚偽だと証明されないものは真実だ、あるいは、真実だと証明されないものは虚偽だという主張。
〈特別訴答〉「手前勝手な議論」ともいう。苦し紛れに使われることが多い。
〈論点回避〉答えがはじめから決まっている。
〈観測結果の選り好み〉「都合のいい場合ばかりを数える」「当たりを数えて外れを忘れる」
〈少数の統計〉「観測結果の選り好み」の親戚。
〈統計の誤解〉
〈無定見〉
〈前提とつながらない不合理な結論を出す〉「関係のない話をする」ともいう
〈因果関係のこじつけ〉「○○をやったら××になった。それゆえ、○○)は××の原因である」
〈無意味な問い〉
〈真ん中の排除〉「虚偽の二分法」ともいう。中間の可能性もあるのに、両極端しか考えないこと。
〈短期と長期の混同〉これは「真ん中の排除」に含まれるが、重要なケースなので別項を設けた
〈危険な坂道〉「ブレーキが効かない」ともいう。これも「真ん中の排除」と関係がある。
〈相関と因果関係の混同〉
〈わら人形〉「架空の論敵に吠える」ともいう
〈証拠隠し〉真理の反面しか語らない。
〈故意に意味をぼかす〉「逃げ口上」ともいう。

 “トンデモ話”には、以上のような論理的な落とし穴や言い回しの罠がある。これを知っておけば、われわれのキットは完成だ。もちろん、どんな道具とも同じように、”トンデモ話検出キッドもまちがった使われ方をするだろうし、文脈をはずれて適用されることもあるだろう。考えることを肩代わりしてくれる、退屈な機械になりさがるかもしれない。しかし、このキットを賢く使えば、世の中を変えることができるだろう。

第十三章 事実にこだわること
ルルドの泉の奇跡
 ガン全体をひとくくりにして自然軽快する確率を求めれば、一万人に一人から、十万人に一人の割合になると推定されている。これまでルルドを訪れた人のうち、ガンを治そうとしていた人が五パーセントだったとすると、ガンだけでも五十件から五百件の「奇跡」の治癒があってもいいことになる。ところが、承認された六十五の治癒例のうち、ガンはたったの三例にすぎない。してみるルルドで自然軽快する割合は、病人が家でじっとしていた場合よりも小さくなりそうだ。

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 「読んでみたいな」と思ってくれたら嬉しいです。
 と、いうか友人の読書感想Blogを読んでると、ちょくちょく読みたいと思う本に出くわすのですが、件の友人のように本の魅力を伝えるにはどうすればよいのかなぁと考えつつ、書いています。

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