電脳護身】カロリー制限食とサーチュイン遺伝子に関する簡単なまとめ

今年の宿題、今年の内に、、、というワケでもないけど、、、、。
気になっていた、長寿関連の医科学情報の整理をば。(^_^;)

●「サーチュイン遺伝子活性化≒長寿」説
◆2003/08/11    「Nature」
「Red wine ingredient makes yeast live longer(赤ワイン成分は酵母の寿命を長くする)」
酵母で調べたところ
・赤ワインのレスベラトロールの寿命延長作用が抗老化作用のあるカロリー制限に類似している
・サーチュインを活性化したことによると見られる
◆2011/09/21    「Nature」
「Longevity genes challenged(長寿遺伝子の挑戦)」
・SIRT1の活性を測定する系にミスがあり、特異性が欠けている
・レスベラトロールには、SIRT1を活性化する働きは、無い。
・マウスの寿命延長効果も人為的な作業によって意図せず生じたノイズの結果であって、レスベラトロールで寿命は延長しない。

※評価そのものに疑義が提示されている。
※レスベラトロールは、否定されている。

※サーチュインを活性化してもマウスの寿命は伸びない。
※ましてや、人間ではエビデンスがない。

●「カロリー制限≒長寿」説
◆2009年   WNPRC(Wisconsin National Primate Research Center)
・ 「Junkフードで満腹の肥満アカゲザル]と「それより30%のカロリー制限したアカゲザル」では、カロリー制限した方が、若く、死亡リスクが低い。
◆2012年    NIA
(National Institute on Aging)
・ 「通常食で痩せ気味のアカゲザル」と「それより30%のカロリー制限したアカゲザル」では、明確な生存率の差は認められなかった。
◆2017/1/18 WNPRC & NIA
データを持ち寄り、再解析した結果
・Junkフードで満腹の肥満は短命。
・健康と長寿に効果をもたらす最低限のカロリー制限レベルも未定。

※「カロリー制限で長寿」ではなくて、「Junkフードでメタボになると短命」というのが結論、か~~~い!(^_^;)





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