明師の部屋旧館(1):用語集

◆?備忘録?弥縫策?弥曠録?◆ 
      ※言葉遊びを兼ねて※
【2011/5/31】 

ア】    
アドバイス ★「アドバイス」の本質とそのタイミングについて
    「『(相手に対して)自分が望んでいること』を『相手の為』という“誤認識”上で発する言葉」にならないよう留意しています。
目の前にあるのに当人が気づいていない上達法や解決策を受け入れやすい形で提示できるようになりたいと考えて、表現法や説明法をいろいろとかんがえています。
また、試合のお手伝いをさせて戴いている時は、自分が事務局の大会に較べ精神的に楽な分、「アドバイスの適切な良いセコンド」と「適切でなく選手がその通りに動けないセコンド」間のアドバイス内容の違いを観察させて戴きながら、前者の長所を勉強させて戴いています。
     
カ】    
キ】    
拮抗筋 筋肉には、上腕二頭筋と三頭筋のように、(主)働筋と拮抗筋とがセットであり、働筋が緊張収縮すると拮抗筋が伸ばされるという関係にあります。
     
筋肉 日本語では、「muscle」のことですが、中国語では、「筋=腱=tendon」&「肉=muscle」を指します。
     

 キ筋肉疲労
 
解消法   

按:押す:スポーツマッサージ法:「痛くない」強さで10秒間圧迫すると
  疲労物質の排泄が促進される。
摩:こする:
伸:のばす:ストレッチ(↓)
揉:もむ:
 ケ】    
[音]ケイ(漢音)/キョウ(キャウ)(呉音),[訓]つよい(つよし)
「勁(チン) ⇔ 力(リー)」、良い力、つよい力を「勁(チン)」と言い、良くない力の出し方を「力(リー)」と言っています。日本語でも文語的表現では「勁(つよ)い」と書いてある例も散見しますが、口語として膾炙しているとは言い難いと思います。
他方、「力(リー)」は「力(リキ)む」という形で、日本語化しています。
「力まず、放鬆した状態で、強い力を発する事」が『発勁』になります。(↓放鬆)
     
     
サ】    
ザ座右の銘 (今此瞬間之)我以外皆我師
「最大の反面教師は過去の自分」
「弱ければ殴られる。強ければ刺される」【2011/5/31】
三好(サンハオ) 知徳体の3項目とも優れた存在。【2011/5/31】
 シ】    
収縮・伸張(筋肉の) アイソメトリック:等尺性収縮:長さ変わらず
エキセントリック:伸張性収縮:筋肉は力を出し(縮もうとしているが)伸ばされる
コンセントリック:短縮性収縮:筋肉は力を出して縮む
 ス】    
ストレッチ 要訣は「痛くない領域で、40秒停止」 「適度な刺激で停止」すると、筋肉が「休む」=「疲労物質排出」モードになります 他方、「痛み=伸びている」と誤解しがちですが、痛みを感じる領域では、無意識に筋肉が縮もうと力を出してしまい、返って疲労し逆効果となる事が判っています。 また、その縮もうとする傾向は持続するため、ちょうどエンジンのアイドリングのように常に力を出すことになり、疲労物質が蓄積してゆきます。
★初級歌訣★「目を閉じず、息も止めずに、弾ませず」
 目を閉じる、息を止める、勢いをつける、これらは無理をしている証拠です。 これらをしていると感じたら「1歩前進2歩後退」と考え、戒める必要があります。
★中級歌訣★「目を開けて、息をしながら、伸感す」
筋トレと違いストレッチでは伸ばす部位を意識しない方が一般的には良いとされて いる模様ですが、中級レベルからはどの部位が伸びているかを感じながらやります。 
★上級歌訣★「先を見て、深い呼吸で、能伸す」     ===============
「毎日30分のストレッチは毎日100球を撃つことと同等の値打ちがある」 by『40歳にしてわかる「理にかなう」ゴルフ』中嶋常幸/講談社
   
 セ】    
セ正義 コミュニティの全体利益を最大にする行動指針(↓徳)
江戸時代:「安定」……「忠義・忠節」「吉宗の新規御法度(発明禁止令)」
戦後 :「効率」「平等※」「安全] ※近代思想では「機会の平等」⇔日本では「結果の平等」【2011/5/31】
     
タ】    
ト】    
ト徳 「正義」(↑)をなそうとする人格・性質……その時代において,所属するコミュニティの利益を最大にすると考えられる(個人の)行動指針
★「武徳」……「武林(or門派)」というコミュニティの利益を最大にする行動を採る能力  ⇒「徳力」……その人自身の利益を最大にする行動を採る能力(気力,克己心,,,,) 【2011/5/31】
     
ナ】    
     
     
     
ハ】    
フ】    
フ放鬆
(ファンソン)
この言葉をご存じない中国武術関係者はいないと思われます。
他方、具体的にどうやれば良いのか、十分なのかはなかなか分かりにくいものです。
ひとつの考え方としてですが、「力んだ」「緊張した」状態とは、縮むべき主働筋が  既に何割か縮んでいる上、拮抗筋(↑)も収縮した「共縮」状態と言えると思います。
面白い事に筋肉疲労は主にこの拮抗筋の方に現れます。
これはエキセントリック伸張(伸張性収縮)時に筋肉が一番疲れ、かつ鍛えられるからですが、他方主働筋の鍛錬とは正比例してる訳ではない点に留意する必要があると考えています。
ストレート的な打撃を練習した時、上腕三頭筋(上腕部外側)が疲労するのは、主働筋が疲れたように思われがちですが、実は自身の発した前進力を吸収するブレーキ時のエキセントリック伸張による割合が大きいです。(これは、さほど重くないミットを打ったり、水中でひれをつけて練習した場合筋肉痛になりにくいことからわかります)
つまり、「放鬆する」「ムダな力を抜く」とは、「働くべき主働筋に事前に余分な仕事をさせない事と共にブレーキをかける拮抗筋に必要以上の仕事をさせない点に留意してリラックスする」という事と言い換える事ができると考えています。
誤解を恐れずにザックリと略してしまうと、「発勁とは、放鬆(主働筋に余分な仕事をさせず、拮抗筋にブレーキをかけさせない)した状態で力を発する事」と言えると思います。    
セルフチェック法として「事前に余計な力を出していなかったか?」「ブレーキのタイミングに間違いはなかったか?」に留意すると良いです。
     
     
マ】    
     
     
     
     
ヤ】    
     
     
     
     
ラ】    
     
     
     
ワ】