あれ? LC (Low-Carbohydrate Diets:低糖質ダイエット)はもうオワコンなの?

– 全てのダイエットは失敗する。運動もその原則から逃れられない? –
2021/12/04 #走圏痩健法 #ダイエット #低糖質 #ヘルシーエイジング #アンチエイジング

●ジャン・マイヤーによる「高蛋白低脂質」と「座りすぎ」いう呪い

 私自身は「健康長寿¹」の為に,津川医師推奨の地中海食を2019年11月から実践しています。 平成に変わるあたり喧伝されていた「高蛋白・低脂質」な食事がヘルシーだと思っている人はまだまだ多いのかな? それと私も一時期影響を受けていた,「寿命を一番縮めるのは,座りすぎの生活習慣」というもの。コレらの元ネタは,ジャン・マイヤーという人らしいです。
 牧田善二『医者が教える食事術 最強の教科書』ダイヤモンド社,を読んでいて,この人に興味が湧いたので,研究手法について書いてあるらしい『ヒトはなぜ太るのか?』も読んで見ました。結果,思ったほどマイヤーについてはわからなかった²のだけれど, Pendingにしつつ気になっていた「低糖質ダイエット」について掘り下げる事ができました。

●ゲーリー・トーベス『ヒトはなぜ太るのか?』

 炭水化物を食べるから。以上!(^_^;)

 著者は運動嫌いなのかな? この本で最も衝撃を受けたのは,「毎年,週あたりの走行距離を2マイル(約3km)伸ばし,女性が3マイル(約5km)伸ばせば,なんとかやせたままでいられるかもしれない」p54というくだり。それと,「『肥満ハンドブック(Handbook of Obesity)』を執筆した2人の専門家は ~ 座りがちな被験者をマラソンランナーに変えるという試み女性にはまったく影響がなかったという,運動を避ける強い動機になりうる結果を公表しなかった」p64もなかなかに強烈でした。(^_^;)
 ランナーも太る事から逃れられないのは,加齢に従い,「インスリン抵抗性」が高くなり,燃やすより貯める方へずれてゆき,同量同質の食事でも脂肪増筋肉減に繋がるから。つまり,人は「太って代謝が落ちる」のであって,流布されているように,「代謝が落ちるので太る」と言うのと原因と結果が逆転しているワケ。著者は,「すべてのダイエットは失敗する」という定説に対して,炭水化物を他に代替する方法ならば半饑餓にならないから大丈夫と主張しているワケですね。

●そう言えば低糖質ダイエットってどうなってたっけ?と,「コホート研究 ○×」検索

 Low-Carbohydrate Diets。低炭水化物/炭水化物制限ダイエット。国内では,低糖質ダイエットと呼び習わされていますね。
 そう言えば,厳しい糖質制限派の医者で勝利宣言をしていた人がいたな,と (けど,その時は鵜呑みにするのを控えた記憶があります) 。 2017年の件の記事³を再読してみると,曰く「炭⽔化物の摂取量が60.8%以上の群では、死亡率が上昇」していたので,「⽇本の医療現場では6割」「従来の⽇本⼈の⾷事では、炭⽔化物が6割」なので,「健康リスクが増⼤する」とのこと。でもすでに元祖厳しい炭水化物制限ダイエットであるアトキンスダイエットも失敗から逃れられないのを知っていたので,最近の手抜き技「コホート研究 炭水化物」で検索をかけて見ると,,,。
 くにちか内科「院長の独り言」 ⇒ 2018/08/16 The Lancet「食事中の炭水化物摂取量と死亡率:前向きコホート研究とメタアナリシス」とたぐり寄せられて来ました。結果,「炭水化物50~55%が一番長寿。少なすぎても多すぎても短命」で,糖質1/6の厳しい派だけでなく,1/3の緩い糖質制限派もアウト

thelancet.com-Dietary carbohydrate intake and mortality a prospective cohort study and meta-analysis_Fig

●今回掘り下げた事で考えをまとめると

・「Diet」「痩せる」「体重維持」は生物学的に無理っぽい⇒目的は「ヘルシーエイジング」で,「走圏痩健法:燃脂⇒痩身⇒増肉による快活」の為の「最適解」とする?
・NGワード:アンチエイジング,サクセスフルエイジング,体重,ダイエット(Diet)
炭水化物50~55%が一番長寿
日本人の平均:61%⇒ご飯2杯分余計?
・減分を動物性食品に代替すると短命⇒植物性:豆類,と魚?を増やす。
・日本人は蛋白質が不足:御飯⇒大豆食品
低糖質派は,2018/08/16以降も元気みたい。

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