明師考】「適度」と「適切」の間

 先月散打大会で会場に向かう折の乗ったタクシーは、話し好きな運転手さんでした。
 最初は「自分は毎日1時間以上ウォ-キング(という適度な運動を)している」という自慢にはじまったのですが、そのうち、「糖尿&高血圧で、薬を服用中」と続き、「ダイエットしたら血圧がさがったので、血圧降下薬の服用を停止した所、リバウンドと共に血圧が上がってきた」と話の方向が180°変わってしまいました。

 彼に感謝しているのは、「“適度な”という表現を使うと、人は時間の長さや運動強度という“量”に意識が囚われて、運動の種類という“質”に気づきにくいもの」なのだと、気づかせてくれたことです。

 それまで教室では、「健康長寿の処方箋は『偏らない食事』と『適度な運動』の2つだけ」と、教えてたんですよね。(^_^;)

 というワケで、修正表現を考えて見ると、

「満遍なく・腹八分目の食事
「快食・快眠・快便と快楽をもたらす適切な運動」

という、「『適切な』食事と運動」

かな?、と。
 この表現なら、食事と質と量についてと、運動の質(種類)についても、少しは意識が行くのではないかなと、考えています。

 そうこうしていたら、年の近い友人が脳梗塞で入院しました。
 幸い、軽くて事なきを得たのですが、そういえば彼もウオーキングをしていると言っていたな、と、、、。(^_^;)

 『偏らない』という表現は、(運転手さんがそうだったのですが)偏食傾向のある人ほど忌避するだろうし、適切=その人の体調に即した(例えば、血圧降下が見込めて、難しくない)運動を教えられる指導者も多くはなさそうに思えます。

 友人にはこれを機会に、(これまでは自分の好きなモノの押しつけにならないよう自重していましたが)、血圧降下の見込める基本功を教えてみようと考えています。(^_^;)

 



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