晴功雨読】自炊:島崎哲男『四字熟語』

 裁断して、SCAN。赤丸や赤線をつけた箇所を読み返してますが、なかなか興味深い深掘り知識がてんこ盛りの本で、なにかのおりに読み返すのも楽しそうです。
まさに「知楽」のお奨め本です。

◆赤い糸の伝説

※「手の小指の赤い糸」って、てっきり西洋由来のお話だと思っていたら、中国伝来でかつ日本で改変されたものだったのか、、、。(^_^;)※

◆臥薪嘗胆
> 『史記』のこの記述の中に「臥薪」、薪の上に臥すという表現は見えない。いつごろから「臥薪」が「嘗胆」とむすびついて、復讐のために辛苦を重ねるたとえとして使われるようになったかは、はっきりしない。~ その後(宋末元初?)に書かれた通俗歴史書『十八史略』には、「臥薪」の故事がなぜか呉王夫差の話として、~記されている。呉王夫差の「臥薪」と越王句践の「嘗胆」と対応させたわけだが、これはあきらかに後次的な細工である。

※自分の記憶では、嘗胆臥薪の順だったのだが、、、。(^_^;)※

◆左顧右眄
>「顧」はふりかえる、「眄」は流し目でみる、わき見をする。
> 堂々と左右を脾睨するような、自信に満ちた態度をあらわすことば
> 左右のようすをうかがう自信なげな ~ 日本的用法

※日本語の主流は「右顧左眄」で、<左右のようすをうかがう自信なげな>様という意味になってますよね。太極十三勢にも含まれる「左顧・右眄」ですが、白鶴亮翅などをするとき、中国人は上の意が、日本人は下の意が、意識下で蠢いているのかも、、、。(^_^;)

◆斉東野人
> 「曰若稽古」というのはその『書経』の冒頭のことばである。
> 「稽古」ということばはここから来ている。むかしの教えをよく考える意)
> いいかげんな話という意味で「斉東野人の語」という言い方がなされている
> 日本が斉の東のそのまた東にある以上、わたしたちは文字通り「斉東野人」

※斉の国といえば、太公望呂尚。太公望といえば、「太公釣魚」。八卦掌の中でもコレは特に好きな技のひとつ。(^_^) 四字熟語として「下手の横好き」だけではなくて、「大人(たいじん)となり得る器量の人物のこと」の意味もあったのか~~~。(^_^;)※

島崎哲男 『四字熟語』1995/07/20 講談社現代新書

迷師徨】「転倒死は、交通事故の2倍?」

 先日、2つあるチューナーが2つともダメになったようなので、キッチンのHDDレコーダーをPanaの全部録画Typeに買い換えました。
 「残っている」し「起動が速い」ので、Coffeeを煎れている待ち時間のような数分の細切れ時間にもTVを付け、結果今まで見なかった番組も見るようになっています。
 で、タマタマ見たNHKの番組で「転倒死は(一万人で)、交通事故の2倍」というのをやっていたので、ちょっと整理。(^_^)

 NHKの解説アーカイブス(http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/307537.html)にあったのですが、、「2017年の“転倒など”による死者は、9,683人」
 “など”とあるので、「盛っているのでは?」と、ちょっと疑ってしまいましたが、元データの「人口動態統計」(厚労省)がそうなってました。(^_^;)

 別の記事(https://www.panpanpapa.com/entry/2018/07/25/142219)によると2016年の8,030人中「平坦な場所での転倒による死亡」が5,788人と7割強とのこと。
 2016年の交通事故の死者は、5,278人でだいたい55%が65歳以上。よって、2,900人くらい。
 ふむ。とすると「高齢者のなんもないところでの転倒による死亡」は、「交通事故の2.4倍」と言える。

 2017年に9,683人とクキッと増え、四捨五入すると“1万人”と言える数字になり、「あおりタイトル」として使いやすいものになったのか。(「1.6倍」ではインパクトに欠けるし、これを2倍とすると盛りすぎと言われるものね(^_^;))

で本題。その防止に中国武術はどんな方策を持っているのか?

回答:八卦掌の「走圏」、太極拳の「推手」

 元来ウチのは(八卦掌的な)「交叉手」で、スキをつくる~読み取るのが主で、太極拳の相手の体制を崩す~投げる「推手」はあまりやってませんでした。
 少し前、「体幹を効率よく~楽しく鍛えるには?」と考え、「投げられそうなのを、感知する~耐えることは、体幹の神経・筋肉を鍛えることになる」ので、練習法として「推手」を見直していた所でした。

「楽しみながら/ゲームをしながら、転倒防止」(^_^;)

搞活雑録】Hard槍 ver.2.2のa と b

DSC00336Hard槍ver.2.1a(上) と 2.1b(下)

DSC00342Hard槍ver.2.2a(上) と 2.2b(下)

3分割をver.1。2分割をver.2と呼ぶことにしました。(^_^)

a(上):ガムテープver.は、2.1に較べ、目が密で表面がツルツルっぽく感じられる物に変更。
b(下):防食テープver.は、2.1で螺旋巻きにしたら、思ったより分厚くて、重なり部分に当たってスライドし難いので、縦方向に貼り直しました。

一番良いのは、2.2bの防食テープver.で、スライドしたとき、抵抗(摩擦)が少ないみたいです。

明師行/迷師徨】「受け身」の概念説明用に球体を作ってみました。

このところ「武術/武道/格闘技」のKPIについて考察したりしているのですが、なにはともあれ、「武術の本質は”護身”」だな、と。
さらには、一番有効かつ多用する技術は「受け身」だろう、と。

と、いうわけで、畳が引ける場所では、受け身を指導しているのですが、40代/60代で初めて練習するという人もいるので、 概念説明から入っています。
ちょうど、柔らかい針金が引出しの奥から出てきたので、説明用の球体を作ってみました。

1)内家拳の受け身は、(柔道の畳で衝撃を吸収する方法と異なり)「転がる」事が基本
2)その為、身体を球体に保持する
3)体幹(背骨)を内弯し縦の球返を、手を組んで突き出すことで水平面の弯曲辺をつくる。

でも、頭では理解していても、いざ転がってみると、肘や腰を床にぶつけてしまう人が少なくありません。
精神的な恐怖で上手くいっていない人は、できるだけ低い体制から始める事と、3)を意識して貰うことで、割と早くできるようになるようです。

不得手な人を観察して気づいたのが、動き始めるとすぐに弯曲を止めている事でした。
身体が硬い人は、意識が回転に取られると、内弯が解除されちゃうようです。
急がば回れで,普段から内弯のストレッチを心がけるように指導しました。

こんなところでも身体の柔らかさが影響しているのだな。搬腿法、手を抜いてはいけないなと、初心に返った次第です。

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赤:体幹(背骨~頸椎)、青:腕~背中、
緑:(素早く立ち上がるための下腿部)

■搞活雑録】静音台車

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散打大会や撃剣・武器実践術講習会で、搬送する荷物が多いときに使っていた大きめの台車(90×60cm、荷重300kg)が壊れたので、大田区に粗大ゴミの申込みをして、んでもって、Amazonで代替品を調達しました。

実は、美原通りが(平和の象徴?な)石畳なので、搬送する度、「買い換えたいな」と考えていたのです。

壊れたとき、ボルトがひとつ無くなったダケみたいなので、近くのネジ屋さんで調達して修理に挑戦しましたが、軸全体がゆがんでいて、断念しました。

「静音」と謳っていても、カスタマレビューで散々な評価のものがあったので、少し高く一万円を超えてしまいましたが、評価の良いモノの2タイプ絞り、そのウチで固定しやすそうな方にしました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B005J0Z4P2/ref=od_aui_detailpages00?ie=UTF8&psc=1

11/25(日)の「2018年秋季散打友好大会」には、十分間に合いそうです。(^_^;)